春なので野草を採ってきた。

野草採り

住まいの近くにある河原で野草を採ってきた。
河原と言っても、住宅地の横を流れているような小さな川で、誰も野草なんて採ってないような場所だ。
周りを気にしつつ、フェンスをよじ登り河原に降りてスマホ片手に実物と見比べて、食べられる野草を物色した。

今回採ったのはつくし、菜の花、カラスノエンドウ、イタドリ、スイバ。


つくし。


菜の花。 


カラスノエンドウ。


イタドリ。


スイバ。


上からカラスノエンドウ、イタドリ、つくし、スイバ、菜の花。

つくしは塩茹でしてあくを抜き、ごま油で炒め、しょうゆ、みりん(1:1)できんぴらにした。


水で洗って袴をとる。


軽く塩茹で。


ゴマ油で炒めて、しょうゆとみりん(大さじ1:1)。


完成。


ごはんによく合う。

アクがぬけ切っていないせいか若干舌に刺激があったが、非常に美味しかった。
こんなにお手軽に食べれる食材がすぐに手に入るのは不思議だ。

つくし以外は天ぷらにすることに。
イタドリは茎の固い皮をむいて、水にしばらくつけあく抜きした。

カラスノエンドウはソラマメ属だけあって少しマメのような香りがして一番美味しかった。
菜の花は安定のうまさ、若干の苦みがあって春の味がした。
イタドリは茎はちょっと酸っぱい。葉はあまり特徴がなかった。
スイバは「酸い葉」というだけあってかなり酸っぱくて、天ぷらには合わなかった。
なにやら、フランス料理ではソレルとかオゼイユと呼ばれ、れっきとした食材として使用されているらしく、ソースにして鮭料理と合わせたりするらしい。そっちの方が美味しそうだ。
同じタデ科のルバーブはジャムとしてよく使われるので有名だが、このスイバもジャムに合うという。ビタミンCも豊富らしい。
しかし、シュウ酸が多く含まれているので要注意だ。
ちなみに、シュウ酸はこのスイバ(カタバミ属)で初めて発見されたらしくシュウ酸(蓚酸)の蓚という字はスイバを意味するらしい。
(なお、英語ではスイバはoxalis、シュウ酸はoxalic acid。)

シュウ酸には要注意

野草は渋みや酸味、苦み成分が含まれていることが多く、なかでも、シュウ酸には気を付けた方が良いそうだ。
シュウ酸はほうれん草に入っていることで有名で、歯がギシギシする原因となる物質だ。
これは、シュウ酸がカルシウムと結合しやすい性質によるもので、結合してシュウ酸カルシウムになるという。
このシュウ酸カルシウムは結石の成分である。
腸内でシュウ酸カルシウムになればそのまま排出されるが、余ったシュウ酸が尿として排出される際に腎臓や尿管でシュウ酸カルシウムになると結石となってしまう。
なので、シュウ酸が入ってる食べ物を食べる時は一緒にカルシウムを多く含むものと一緒に摂ると良いそうだ。
タケノコとわかめ、紅茶とミルク、ほうれん草とミルク、などの組み合わせはそれぞれシュウ酸とカルシウムを多く含む食べ物の組み合わせでとても理にかなっているという。
また、シュウ酸は水溶性なので一旦茹でこぼすと大分減らすことが出来るらしい。

野草との縁

思い返してみると、大学時代は天然物化学という分野の研究室にいて、野草(主に生薬として用いられるもの)やきのこに含まれている有用成分の探索をテーマにしていた。
ラボがメインでフィールドワークはほとんどなかったが、年に数回、実験試料のサンプリングを兼ねて山に山菜狩りやきのこ狩りに行ったものだ。
また、農業研修の時もワラビや山ニンジン、アイコといった山菜やなめこを採って、道の駅に出荷したりした。
いままであまり意識していなかったが、野山の幸を頂くことには少し縁があったようだ。

江戸時代の野草採り手引書「かてもの」

少し調べてみたら、「かてもの」という米沢藩の重臣が1800年に飢饉救済のために書いた野草採りの手引書があるという。

「いろは」順に従って、穀物と混ぜたりあるいはその代用品として食用に用いることができる草木果実の80種類の特徴とその調理法について解説されている。また、食料の保存法や備蓄しやすい味噌の製造法、魚や肉の調理法についても解説されている。実際、飢饉の場合の餓死者は、栄養失調よりも、食料不足の状態で普段は食用にしないものを食した結果による中毒死のほうが多かった。そこで、安全に食することが可能なものとその調理法の普及が必要とされたのである。

かてもの「wikipedia」より引用

この「かてもの」のおかげで米沢藩では、天保の大飢饉においても餓死者が出なかったそうだ。
また、明治に入っても北海道で屯田兵の部隊が食糧危機に陥った際、旧米沢藩出身の兵士が持っていた「かてもの」のおかげで飢えを凌いだという。「かてもの」すごい。
ちなみに、WEB上で「かてもの」の内容を見やすくまとめた「かてもの.com」というサイトもあるようだ。

小屋暮らしを始めたらなるべく野草やきのこの知識も深めて、自然界からの贈与を頂けるようになりたい。

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コメント

  1. 夏海笑 より:

    こんにちは~ はじめまして(^^)
    私は野草ではノビルの丸かじり(味噌付け)、フキの茎の天ぷら、クズの花の天ぷらが好きです (* ̄▽。 ̄)。。ボタボタボタ
    カラスノエンドウは油炒めにして食べましたが、筋っぽかったような気がします。
    アザミの若芽の天ぷらもおいしいですが、チクチクしますね(^^;
    ノビルやフキはありませんでしたか?

  2. 竹田信 より:

    初めまして、野草食生活4年目の、竹田と申します。

    今の季節は、個人的には、ヨモギ、と、のびる、は外せません。

    ヨモギは、片栗粉で固めて、ちじみ、のようにして食べます。塩か醤油とレモンで。

    あとは、パスタにしたり。 のびるは、ペペロンチーノに入れたり、

    味噌とあえて保存食に。

    野草と、自然乾燥の玄米主体の食事だと、腸の状態も調整されて、大・・・・の時、

    紙がほとんどいらないので、経済的です。

    も、少し暖かくなったら、アキノノゲシの採集をします。

    新芽は個人的には結構好きな味で、下ごしらえも楽で量もとれます。

    あとは、洗剤の自作なんかもしてますねー。

    ブログ更新たのしみにしてます。 (^o^)丿