鶴見済×pha×かとうちあき「オルタナティブの作り方」に行ってきた。

「オルタナティブの作り方」

「オルタナティブの作り方」というトークイベントに行ってきた。
これは鶴見済(つるみわたる)さんの新刊「0円で生きる」の告知を兼ねたイベントで、ゲストはphaさんと、かとうちあきさんだった。

普段彼らが行っている各々の活動について、新しい場所(オルタナティブ)をつくるをテーマに三者三様のトークが展開された。

鶴見さんが「0円で生きる」を書いたきっかけは大体こんな感じだという。

全ての事が金を使う事で回るようになっていて、それしかない社会になっているのは嫌だ。
また、いい会社に入れなかったら、多くのお金が手に入らなかったら、後悔しなければいけないというのも良くない。

児童、年配者、障害者以外の人は現状として行政には守られない。
だから、適応できない人でも生きていける世の中にしたい。0円でも生きていける世界をつくりたい。
いまメジャーの社会とはまた別の新しい場所をつくりたい。
同時に、一銭にもならないことをやったり、手間をかけたりすることが損であるという風潮も変えたい。

鶴見さんは0円ショップといって不要品を無料であげるというイベントを月1で5年も続けているそうだ。

phaさんはシェアハウス、かとうちあきさんは「お店のようなもの」、野宿イベントという形で「新しい場所」を作っているという。

色々な興味深い話があったのだが、特に印象に残った部分と感想を書きたい。

過剰な規制

何かを思いついたときに過剰に自主規制している。
0円で物を配るなら文句は言われないし、野宿も苦情が入って警察が来てもさほど問題にはならない。
だから、皆も色々と思いついたことはやってみよう。

新しく何かを始めるときに「これやっていいの?lと戸惑いを感じ躊躇してしまう事があるかもしれない。
でも、やってみなければなにも始まらないし、何か起きたらそのときはそのときと開き直る事で生まれるものは大きいと思う。
皆が自主規制をしていくと面白くなくなっていく。

0円の真髄、無料から始まる人間関係

今の社会は自分の利益を最大限にすることだけになってきつつある。
そして、お金を使う事は人間関係の省略である。
単に安上がりだから0円という事でなく、0円であることで交流が生まれる。
0円で何かをしようとするとそこには必ず人とのコミニュケーションが出てくる。
0円の真髄はそこで生まれる人間関係。
また、人にうまく迷惑をかけることでギブアンドテイクがはじまることもある。
それもコミニュケーションのひとつで、何か特別な技術がなければつながりが持てないというわけではない。

あえてお金を介在させないことで人間関係が現れてくるという話は面白かった。
他人に迷惑をかけることを異常に怖れる社会になっていると思うし、そういった皆の意識そのものが息苦しさを生み出しているようにも思う。

他人にお金を使う

恩送り的に自分がもらったものをその人に直接返すのではなく、他の人にバトンを渡すという動きがある。
使わないお金を持っててもしょうがない、他の人に使ったらそれはそれで面白い。
そういう風にお金を使うと感覚が変わり、一つの娯楽のようなものになる。
必ずしもお金が余っているからやるわけではない。

クラウドファンディングも半分寄付のようなものだし、自分のためだけにお金を使っても世の中面白くならないと気づいた人が多くなってきたのかもしれない。
なんか面白そうな人に気前よくお金を回すのはいい流れだと思う。
行政の目が粗すぎて本当にお金が必要な人に行き渡らないような現状もあるので、そこを自分たちで回せるようになったらより豊かな社会になるだろう。

新しいつながり

学校や会社はつながりが濃すぎる。濃すぎるゆえにいじめ等が生まれる。
長い間一緒にいるのが問題、ずっと続くから仲間はずれが有効になる。
固定された人間関係はつらい。
流動的になればいじめも起こらない。
学校や会社、家庭以外のつながりを求める人、自由に動きたい人が増えている。
新しいつながりの肝は「ゆるさ」、「出入り自由」といった流動性。
そして、ある程度趣味趣向の合う人たちが集まった方がうまくいく。
いくつも居場所を持っていた方が楽になっていく。

固定化された人間関係がツラいというのは確かに!と膝を打ちたくなるほど共感した。
ずっと同じ職場に居続けるなんて気が狂いそうだし、よくそんなことが出来るもんだと不思議でしょうがない。
雇用はもっと流動化した方がいいと私が思っているのは、そういう理由が大きいのかもしれない。

場をつくるときの注意点

0円と言っても、無制限にすると場が荒れる。
ある程度の有料化がいい意味でのハードルになり、お金を払ってでも参加したい人が多い方が雰囲気は良くなる。

0円ショップも転売目的でごっそり持って行ってそのまま近くのリサイクルショップに直行する輩がいるという話は、場所づくりの難しさを感じるエピソードだった(しかも、売れなかったからと元の場所に戻すらしい!)。

やはりある程度のハードルを設けて場が荒れないようにする工夫は必要だが、そのバランスが難しいのだと思う。
開かれすぎると場が荒れるし、閉じすぎると狭くなってしまう。
風通しの良い開かれた空間でありつつ良い雰囲気の場が増えていけば面白い。

まとめ

トークイベントに行くのが初めてだったのでどんなもんかと少し緊張してたけど、終始穏やかな雰囲気でリラックスできてとても楽しいイベントだった。
鶴見さんの「0円で生きる」も読んだのでまた今度紹介したいと思う。

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